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第十九回●大アクビマークの謎
  大アクビしてるようなヒトのマークが付いた「トクホ」という食品を知ってますか? 正式には特定保健(健康を保つ)用食品といいます。厚生労働省が認可するもので、“からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含んでおり、特定の保健の用途のために利用されることを主旨とした食品”のことです。何だかよくわかりませんね。これまでに認められた例を挙げてみましょう。成分「ビフィズス菌」→用途「お腹の調子を整える食品」、「杜仲葉配糖体」→「血圧が高めの方に適する食品」、「キシリトール」→「歯の健康維持に役立つ食品」等々。どんな食品がトクホなのかイメージできたのではないでしょうか。なじみ深いところでは、毎日オバちゃんが届けてくれて、プロ野球チームも持っている、あの乳酸菌飲料もトクホとなっています。
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 いわゆる健康食品では?という疑問がわきますが、健康食品は単なる言葉に過ぎなくて、一般食品に分類されます。多くの種類がある健康食品は、どれがからだにいいのかわからず、消費者が混乱してしまうので、保健効果が医学的に証明されている健康食品をトクホと指定するようにしたのです。
  トクホは、保険機能食品と分類されます。保険機能食品には、もうひとつ「栄養機能食品」があり、こちらは、保健機能成分の量が厚労省の定める値をクリアしていれば名乗ることができます。流行りのサプリメントに多いですね。クスリじゃないの?という疑問もわきますね。クスリは、病気の予防や治療効果が認められたもので、医薬品に分類されます。厳しい審査を通ったクスリは「血圧を下げる」と効能を明記できますが、健康食品に「○○に効く!」「○○が治った!」と確証もないのに効能を謳うと即テキハツとなってしまうのです。
  病気を治すのではなく、からだの働きを正常に戻す働きを持つのがトクホ。あの大アクビマークは、「あなたの健康にいいかも」という太鼓判なのであります。

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